組織のリーダー、マネジャーとしてマネジメントを実行するための基本は次の3つです。
(1)チームをまとめてその成果を最大化すること
(2)創造力を発揮して生産性を高めること
(3)ひとりひとりの部下を人材育成すること
ひとつづつ解説していきましょう。まずマネジメントの基本の第一、マネジャーの役割は
「チームで成果を上げること」です。ひとりでどんなに頑張っても組織の成果は上がりませ
ん。 メンバー同志が互いに協力し、協働しあって初めてチーム力が生まれ、大きな成果が
もたらされるのです。
第二の基本は成果を上げるための方法です。キーワードは「生産性」。創造力を発揮して
生産性を高めることが求められます。
「生産性」とは、成果(アウトプット)と投入(インプット)の比率で表される「効率」の
ことです。長時間労働で得られた成果は、生産性が低いものです。真の生産性とは経営の
効率が良いだけでなく、人間性の観点からもベストな労働であることが条件です。
そして第三が、「人材育成を通して価値を生む」ことです。チーム力を生み、生産性を高め
るためには、ひとりひとりの部下社員の能力の向上と成長が欠かせません。社員の成長が
チーム成果に繋がり、社員の創造性の発揮がイノベーションをもたらし、生産性を高めて
くれるのです。
人を育成するために必要なスキルがコミュニケーション力であるコーチングスキルです。
マネジメントの基本は ①チームで成果を、②生産性を高める、③人材を育成する、の
3つです。マネジャーにとって最重要な基本は①の「チームで成果を上げる」ことです。
そのための条件が②の「生産性」に焦点を当てることであり、③のひとりひとりの社員に向き合っ
てその育成を図ることなのです。
マネジャーはこうしたマネジメントの基本を踏まえたうえで、必要なスキルを身に付け
ていくことが大切です。